創業から第二次世界大戦まで
精密測定工具メーカーとして創業・成長
測定という基礎分野で近代国家作りに貢献
第二次世界大戦突入により事業活動を中断
終戦からオイルショックまで
戦後、国から事業割り当て・支援により巻尺メーカーとして復興
日本の高度成長の波に乗って企業復興を遂げた。
世界的な経済恐慌「オイルショック」を機に、
測定器メーカーから総合建築工具メーカーを目指してビジネスの形を転換
オイルショックからリーマンショックまで
これまでの主力商品メジャーを建築向けのユニークなスペックに作り替え、
カッターの工場建設、1200年ぶりに形を一新した墨つぼなど順調に総合化の展開を開始。
バブル崩壊直後、大きな期待を背負って完成した替刃式鋸新工場、
自社で設計製作した自動機が見事に失敗、満を持して発売した新ジャンル商品の
鋸の市場での評価は低いものだった。
その後設備は改良されたものの発売時の市場の評価を覆すには至らず
新ジャンルで工場から立ち上げる道の険しさを体験し総合化を中断。
挑戦領域を失いたくなかったTJMは模索を続け、1995年に上海工場・中国内販社を設立、
更に同年リフォーム企業を吸収し住宅事業に進出。
急速に進むインターネット社会への挑戦として「ダイネット」を起業。
中小規模の建築会社を顧客としてスタッフの知恵とDXを駆使して
手の届きにくい仕事のサポートをWEB・TELで展開。
TJMが得意とする標準化が活かすことができるスケルトンリフォームの研究を開始。
さらに家具や収納の開発もスタート、リフォームとその設備をセットで提案できる試みを開始。
リフォーム事業のアドバイザーであったキッチンハウス常務の薦めにより「kitchenhouse」の買収を決定。
同年にリフォーム事業社員による企業買収が提案され、リフォーム事業は売却。
早速工場作りを得意とするTJM生産システム (TPS)により、
高級オーダーキッチンの手作り工場をタクトタイムの決まった一個作り機械生産工場に一新。
品質的にまだ課題のある中国メーカーと組み、
上海工場で品質の改善をしたうえで日本市場に入れるという方法により
総合建築工具メーカーへの道を再スタート。
2008年にリーマンショックという世界的大変革期を迎えた。
世界的経済危機と闘いながら、揺籃期にあったkitchenhouseを命がけで守ることで
新たな時代に向けての精神作興を経験した。
kitchenhouseで使用するレンジフードを自社開発するためレンジフードメーカーを買収。
この企業が従来取り組んでいた廉価ビジネスにも興味を持ち、廉価帯のレンジフード事業を開始。
廉価ビジネスの難しさを実体験し、現在は高級厨房機器のブランド「COOX」として展開中。
藤岡工場で培ってきた TJM生産システム(TPS) と
TJMが独自に作り上げてきた設計・製造・販売DX戦略の組み合わせにより
多様なキッチンレイアウトを高品質・短納期で生産可能となった。
これにお客様自身が仕様を決めるセルフシステムを組み合わせてkitchenhouseの
サブブランド「GRAFTEKT」を加えkitchenhouseと併せてこれまでにはなかった
独自のキッチンマーケットゾーンを創出した。
折よくSNSも追い風となって2005年の買収以来16年にして2021年に黒字化を達成した。
安全帯規格の法改正を市場獲得の絶好のチャンスと捉え、
太田工場に大量の派遣社員を採用、3直生産により製品を作りだめた。
2022年のハーネス安全帯への規格変更時一気にシェアを獲得、
その後自動化により製造ラインを通常の1直生産に戻した。
気候変動、戦争、疫病と問題が加速している「荒れた時代」に入ってきたことを感じます。
長い歴史を振り返ると破壊、創造、熟成、破壊・・・のサイクルを繰り返しているようです。
しかしよく見ると破壊の時代にすでに次の創造の時代に向かった新しい芽が出始めていることがわかります。
私たちは来るべき明るい時代の芽を感じながら変わらないTJMのスピリットで歩き続けて行きたいと考えています。